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前回の記事で御紹介したお屋敷の壁に描かれた1700年代のフレスコ画修復ですが、当初予定されていた箇所の修復が終わりました。このお屋敷、正式な名称をヴィッラ・トロメイ "Villa Tolomei" と言い、最初に建設されたのは今から約500年以上前となります。現在に至るまで幾度となく増改築を繰り返し、一時はフィレンツェ市に買い上げられた事もあり、『ヨーロッパ大学』として利用する計画もあったそうです。何はともあれ買い手が見付かり、再び人々の目に触れる機会が得られた事は喜ばしい事なのではないかと私は思います。 この仕事には約1ヶ月の間、パラッツォ・スピネッリ芸術修復学院の1年生が研修という形で参加していました。慣れない作業に多少なりとも戸惑いはあった様ですが、とても一生懸命取り組んでくれていました。今後、この経験を生かし修復技術習得に向け頑張ってもらえればと思います。 ここの修復現場で良かった事…それは、何と言っても高台に建つこのお屋敷からの景色!本当に美しく癒されました。 また、不定期で保存修復プロジェクトに参加しているサン・マルコ修道院にて、回廊に『聖アントニオの生涯』をテーマに描かれた、ルネッタ(半円形)フレスコ画の描画層補強作業を行ないました。化学薬品を用いたパック法でフレスコ画表面を覆い行なうこの作業…単純に見えて、実は的確な技術とチームワークがとても大切になってくるのですが、今回は、「気持ちが良い!」と叫びたくなる程円滑に作業を進める事ができました。理想的な描画層補強効果も得られ大満足。これで安心して補色作業に入っていけるのではないでしょうか。。。現在は足場に覆われていますが、年末には輝きを取り戻したフレスコ画を皆さんにも御覧いただけるのではないかと思います。
by affresco-bastioni
| 2010-08-12 20:00
| 修復家の独り言
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